サウジアラビア旅行
どのようにして行きどこを観光するか
万博などを通じてサウジアラビアに興味を持った人は、一度行ってみたいと考えるだろう。観光へ莫大な投資を行っており、ドラゴンボールテーマパークが建設予定など注目の集まる国だが、現状ドバイやカタールと比べると旅行へのハードルは高い。果たしてどのようにして行くのか見ていく。


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サウジアラビア旅行 専門家役の解説 まとめ

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サウジアラビア旅行

日本からサウジアラビアへの直行便は、2025年時点では存在せず、サウディアという国営航空会社が路線を検討しているものの開設には至っていない。その為、どこかで乗り継ぎをする必要があるが、周辺にはドバイやドーハなど大きな空港があるので、アクセスが著しく不便ということはない。

首都は中央にあるリヤドで、初めて行くならここが目的地となる。西海岸には第2の都市ジェッダがあり、海に面していることからリゾート地のような雰囲気で、F1の会場にもなっているが、初回はリヤドを選ぶのが無難だ(2030年万博もリヤド開催)。
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初心者
サウジアラビアへ行ってみたいのですが、どのようにして行けば良いのですか?
専門家役
サウジアラビアは、まだまだ馴染みのない旅行先なので、どうやって行くかは気になるところですね。現状、日本からサウジアラビアへの直行便は運航されていません。必ずどこかの都市を経由して行く必要があります。

代表的な経由地
・ドバイ:エミレーツの羽田・成田・関西便 ドバイ→リヤド・ジェッダ
・ドーハ:カタール航空の成田・関西便 ドーハ→リヤド・ジェッダ
・イスタンブール:ターキッシュの成田・関西便 IST→サウジ各都市へ

到着空港
・リヤド(首都):キング・ハーリド国際空港
・ジェッダ(紅海沿い):キング・アブドゥルアズィーズ国際空港
・ダンマーム(東部):キング・ファハド国際空港

初心者
王道の行き方はドバイ乗り継ぎということですか?
専門家役
はい、そうです。日本からサウジアラビアへの直行便はないので、ドバイ経由が最も王道かつ利用しやすいルートです。

1. 便数・接続の多さ
・エミレーツが羽田・成田・関空から毎日直行便を運航
・ドバイからリヤド・ジェッダ・ダンマームなどへエミレーツ便が多数

2. 乗り継ぎのしやすさ
・ドバイ国際空港は世界有数のハブ空港で乗り継ぎ動線もスムーズ
・日本人旅行者も多く案内も整備されているため安心

3. フライト時間のバランス
・東京→ドバイ:約11時間
・ドバイ→リヤド:約2時間
・合計14〜16時間程度で他経由地と比べても効率的

最も王道の行き方 → ドバイ経由(エミレーツ航空)
第二の選択肢 → ドーハ経由(カタール航空)
変化球 → イスタンブール経由(ターキッシュエアラインズ)

初心者
首都はリヤドということですが、初めて行くならリヤドへ行くのが良いでしょうか?
専門家役
はい、初めてサウジアラビアへ行くのであれば、首都リヤドが最も無難です。リヤドの情報を見ていきましょう。

1. 政治・経済の中心地
・サウジ政府機関や大企業の本社が集まっており街が整備されている
・外国人旅行者向けのインフラも比較的整っている

2. 観光名所が充実
マスマク要塞:サウジ建国の歴史に関わる城塞
キングダムセンター:ランドマーク的高層ビルで展望台から街を一望
ナショナルミュージアム:アラビア半島の歴史や文化を学べる博物館

3. アクセスの良さ
日本からの乗継便はリヤド行きが多く空港設備も整っている

他の都市
ジェッダ:紅海沿いにありメッカ巡礼の玄関口。海沿いのリゾート感
アルウラ:ペトラ遺跡のような岩窟都市がありユネスコ世界遺産に登録

初めてで安心・都市観光をしたいならリヤドが良いです。他の地域も回りたいのであれば、ツアーの周遊プランを申し込むのが良いです。

初心者
万博などで漠然とサウジアラビアに興味を持った場合はどのように観光すれば良いでしょうか?
専門家役
万博などでサウジアラビアを知り、実際に現地へ行ってみたいとなれば、首都リヤドを中心に“都市観光+伝統文化体験”という流れが一番イメージしやすいです。

1. 歴史と文化に触れる
マスマク要塞:サウジ建国の象徴的な場所。王国の始まりを学べる
サウジ国立博物館:アラビア半島の歴史・考古学資料などが展示

2. 近代的なリヤドを体感する
キングダムセンター:リヤドのシンボル。99階のスカイブリッジからの眺め
アルファイサリアタワー:もう一つのランドマークビル。夜景が美しい
ショッピングモール(アルナヒルモール、リヤドギャラリー)で現地を体験

3. 伝統と生活を味わう
ディリーヤ(世界遺産):リヤド郊外にあるサウジ発祥の地
スーク(市場):金細工や香料、織物など、アラビアンな雰囲気を体験

4. 食文化を楽しむ
代表的な料理「カブサ(スパイスご飯と肉)」「シャワルマ」「デーツ(ナツメヤシの実)」

滞在のイメージ
2〜3日間:市内観光(要塞・博物館・タワー)+ディリーヤ半日観光
4〜5日間:上記+郊外の砂漠ツアーや星空鑑賞を組み合わせ

観光でも服装や礼拝時間など現地の生活習慣への配慮は必要です。また、移動は公共交通がまだ発達しておらず、基本はタクシーや配車アプリ(Uber、Careem)を使う必要があるなど、初めてであればツアーで行った方が安心な国です。

初心者
街の発展はドバイなどと比べるとまだまだでしょうか?
専門家役
サウジアラビアは中東の大国であり、石油資源による国力も圧倒的ですが、街の発展という点ではドバイとは少し方向性が違います。

1. 都市の発展度合い
ドバイ:摩天楼や巨大ショッピングモール、テーマパークなど見せる都市
リヤド:行政都市+ビジネス都市なので華やかさではドバイに一歩譲る

2. 交通インフラ
ドバイ:メトロ・トラム・モノレールが整備され空港から市内移動も容易
リヤド:まだ公共交通は発展途上。タクシーや配車アプリが主流

3. 街の雰囲気
ドバイ:エンターテインメント性が強く観光客が楽しむ要素が多い
リヤド:より保守的で現地文化や生活が色濃く残っている

つまり、サウジは「まだまだ」ではなく、「別の方向で発展している」という表現が適しています。特にリヤドは観光インフラは整備中ですが、その分素顔のサウジを感じられます。

初心者
サウジアラビアは観光に力を入れ始め、壮大なビジョンを掲げており、完成予想のイメージ図がすごく未来的です。ただし、現状ではまだ行くには時期尚早でしょうか?
専門家役
サウジは、Vision 2030で観光立国を目指しており、未来都市NEOMや巨大リゾートプロジェクトが世界的に話題になっています。ただし実際のリヤドは、近代的なビルは点在するものの、都市としてはまだ発展途中です。

今行くメリット
・観光インフラが整いつつある過渡期
・世界遺産ディリーヤやマスマク要塞など歴史・文化はすでに観光可能
・まだ観光客が少ないため混雑とは無縁の素顔のサウジに触れられる

これからの期待
・リヤドメトロ(巨大地下鉄網)が全線開業すれば移動が格段に便利に
・NEOMや紅海リゾートなどのプロジェクト完成すればまさに未来型都市に
・国際イベント誘致が進んでおり今後は中東の新しい観光大国になる

判断の目安
今のサウジを体験したい→ 現時点でも十分訪問する価値あり
近未来都市を見たい→ 2030年以降インフラと観光施設が充実してから

初心者
ちなみに治安はどうですか?中東はドバイのような良いところと紛争地域で極端ですが...
専門家役
中東と聞くと紛争のイメージも強いのですが、サウジアラビア、とりわけリヤドなど主要都市に限れば、治安は比較的良好です。

1. 犯罪率
・ドバイやカタールと同様に重大犯罪の発生率は低い
・イスラム教の価値観が強く根付いており法律も厳格

2. 観光客が注意すべき点
・スリや置き引きは存在するので注意が必要
・サウジは車社会で運転マナーが荒い、道路横断や車利用時に注意
・政治的集会や宗教関連の混雑は避けた方が良い

3. テロの懸念
・過去には発生はあるが近年は取り締まりが強化
・日本外務省の安全情報でもリヤドやジェッダは渡航可能

4. 生活環境の安全性
・夜間に女性一人で出歩くのは控えた方がよい
・アルコールが全面的に禁止されているため酒絡みのトラブルはほぼない

リヤドやジェッダなどは、ドバイやカタールと大差なく比較的安心です。犯罪よりも文化・習慣に合わせて行動することが大事です。

初心者
最後にサウジアラビアへ行くにあたり注意点を教えて下さい。
専門家役
サウジアラビアは観光開放が始まって日が浅い国なので、渡航にあたっては他の中東諸国以上に気を付けておくべき点があります。

1. ビザについて
・日本人は観光ビザ(eVisa)が必要
・インターネットからオンライン申請でき最短数分〜数時間で取得可能
・有効期間は通常1年間、複数回入国可能(1回の滞在は最長90日)
・空港到着時に取得できるアライバルビザもある

2. 服装について
・以前は女性に黒いローブの着用が求められたが現在は観光客は不要
・ただし肌の露出を避ける、ゆったりした服装が望ましい
・男性もハーフパンツやタンクトップは避け襟付きシャツや長ズボン

3. アルコールについて
・全面的に禁止されておりホテルやレストランでも提供なし
・持ち込みも厳禁で空港で没収・処罰の対象
・ノンアルコールビールやカクテル風ドリンクで代用される

4. 宗教・文化面の注意
・礼拝時間になると商店が一時閉店する
・金曜日はイスラムの休日で閉まる施設が多いため注意
・公共の場での男女のスキンシップは避ける
・写真撮影は人物を勝手に撮らない(特に女性や政府関連施設)

5. 生活面の注意
・移動はほぼタクシーやUber/Careem
・気候は夏は非常に厳しく40℃以上が普通
・その為11月〜2月の冬に観光が最適

サウジアラビアへは乗り継ぎで行く必要があり、メジャーなのはドバイ経由となっている。そして、初めてなら首都のリヤドがおすすめで、歴史的な場所や近代的な高層ビル、サウジアラビア料理など、3泊程度あれば観光を満喫できるということだ。

まとめ

サウジアラビアは、かつては閉鎖的なイメージがあったが、近年は観光に力を入れており、今後様々なプロジェクトで大型施設が誕生していく。現在はその過渡期で、交通インフラなどはあまり整備されておらず、未来のイメージ図のサウジアラビアとは異なることから、そのようなものを求める人には2030年以降がおすすめとされている。

一方で、万博などでサウジアラビアの文化に興味を持った人は、今行っても十分観光を楽しめる。ドバイなどと比べるとハードルは高いが、治安は悪くないことから、過度に心配する必要はない。
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