フィンエアーのストライキ
どの程度発生するか、補償や対応を解説
フィンエアーのヘルシンキ経由というと、ヨーロッパ旅行の人気ルートであり、パリなどの大都市から直行便のない都市まで様々な人が利用している。そんなフィンエアーだが、ここ数年ストライキが発生しており、これから利用を考えている人は不安を抱くだろう。ストライキの影響について見ていく。


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ストライキの影響 専門家役の解説 サポートを使う
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フィンエアーのストライキ

フィンエアーのストライキは、2022年、2024年、2025年とここ数年増えており、特に2025年は春休みとGWを直撃している。その為、SNSなどでもこの影響を受けた人の口コミは多くあがっており、どのような対応が行われるか知ることができる。基本的には旅行に行けない、ヨーロッパから帰れないということはないが、予定が狂う可能性は大いにある。

・振替便が手配される
・悪影響は出る
・補償が出ることも

ストライキで欠航になっても振替便は手配してくれる。動いているフィンエアーの便から始まり、ダメならヨーロッパ系、中東系、アジア系の他社便が使われる。ただし、予定通りに旅行や帰国できる可能性は低く、また預け荷物がちゃんと受け取れないなどの悪影響は出やすい。
日本人からの評価は3.3
▶ フィンエアーの口コミを見る
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専門家役はどう見る?

海外旅行や航空会社に詳しい専門家役に、フィンエアーのストライキについて解説してもらう。これは膨大なデータや口コミから回答されているので、スペシャリストと同様に参考にできる。

初心者
フィンエアーはストライキが発生しやすい航空会社ですか?
専門家役
日本人目線では、ここ数年「ストライキが多い」「不安定」と感じる状況になっています。実際に、ヨーロッパの航空会社の中でもストライキが起きる可能性はやや高めと言えます。

2020年頃までは、フィンエアーはストライキが少なく安定した会社でしたが、近年は物価高や労働条件の見直しで不安定な状況になっています。ただし、ストライキが起きても、長期化するケースは少なく、振替便や返金措置の案内はある程度スムーズです。

初心者
フィンエアーでストライキが発生したら振替便は用意してくれますか?自費で別の便を取る必要はありますか?
専門家役
フィンエアーでストライキが発生した場合、基本的には航空会社側が振替便を手配する対応をとります。したがって、原則として自費で別便を取る必要はありません。

振替便の手配(無料)
ー可能な限り近い日時・同等ルートでの振替便を用意してくれる
ー公式サイトやアプリ、カスタマーサービスから対応可能

旅程変更のオプション提示
ーストライキが事前に告知されている場合、日程変更・キャンセルを選べることがある

返金対応(希望すれば)
ー振替便が合わない、または不要になった場合は全額返金にも応じてくれる

振替便が明後日などになるケースもあり、自分で他社便を取りたいと思っても、フィンエアー側の承認なしに取ると費用が自己負担になることがあります。必ずフィンエアー側に連絡・指示を仰ぐのが原則です。

初心者
旅行の予定が狂ったり、ヨーロッパでの滞在が延びる場合は、どのような補償がありますか?
専門家役
ストライキにより旅行予定が狂い、ヨーロッパで追加の滞在(ホテルや食事など)が必要になった場合、EUの航空旅客保護規則(EU規則261/2004)に基づいて、航空会社には一定の補償義務があります。

主な補償
宿泊費:振替便が翌日以降になる場合、ホテル宿泊費を手配または負担
交通費:空港〜ホテル間の移動費を含む
食事代:待ち時間中に適切な食事や飲み物の提供(クーポン支給など)
連絡手段:電話・メールなどの連絡手段をサポートする必要あり
現金補償:距離と時間によって最大€600

補償されないストライキ
ストライキが「航空会社の直接的な責任ではない場合」(例:空港職員、管制官、手荷物スタッフなどの第三者によるストライキ)は、EUの現金補償(€250〜600)の対象外になります。これはEU261の「不可抗力(Extraordinary Circumstances)」として認められているためです。ただし、現金補償(慰謝料)が対象外でも、宿泊・食事・振替便手配などのサポート義務は依然としてあります。

フィンエアーが宿泊や食事を「自社で手配するケース」が多いですが、混乱時には「自分で手配し、領収書を保管して後日請求する」ことになる場合もあります。補償請求のためには、領収書・搭乗券・欠航通知などの証拠が必須です。

初心者
ストライキはいつ分かるものですか?
専門家役
ヨーロッパのストライキ(フィンエアー含む)は、基本的に「事前に予告されることが多い」です。しかし、予告期間はまちまちで、1週間前〜数日前に突然発表されることも珍しくありません。

ストライキの予告パターン
2週間前に告知:2024年春のフィンランド全国労働争議
5〜7日前に告知:2024年12月のフィンエアー地上職員ストライキ
2〜3日前に発表:欧州各地の空港職員ストライキ

フィンエアーのストライキは基本的に事前に予告されますが、告知が1週間未満になることも多く、直前に知ったという旅行者も少なくありません。

初心者
振替便が出るのは分かりましたが、結局旅行のスケジュールが混乱する可能性は高いですよね?
専門家役
はい。フィンエアーのような国際線でストライキが発生した場合、振替便は出るとしても「当日中に出発できるケースは少なく、旅行のスケジュールが大きく乱れる可能性が高い」です。

振替便の「空き」が限られる
ー欧州線は1日1便のことが多く翌日・翌々日の便にも空席が少ない
ーストライキによって数百人が振替対象になるため希望通りにならない

フィンエアー便が優先される
ー同じアライアンスでも即座に振替されずフィンエアーの便が優先される
ーそのため「JAL便に振り替えてほしい」と希望しても通らないこともある

経由便の変更で旅程が伸びる
ーヘルシンキ経由パリ → 翌日アブダビ経由パリのように
ー結果として到着が1〜2日遅れることは珍しくない

旅行初日がストライキなら、出発が1〜2日遅れて滞在日数が短縮され、帰国便でストライキなら、仕事・学業に支障が出るリスクもあります。

初心者
ストライキを回避する方法って基本的にはないですよね?
専門家役
ストライキそのものを完全に回避する方法はありませんが、「巻き込まれるリスクを下げる選択」はいくつかあります。JALなど他社便を使うことが現実的な回避策のひとつです。

1. ストライキの少ない会社を選ぶ
ーJAL/ANA → ストライキはほぼゼロ
ールフトハンザ、エールフランス → ストライキ頻発の傾向あり
ーフィンエアーは中間くらいだが近年は増加傾向

2. EU内のハブ空港を避ける
ーフィンランドやドイツ、フランス、イタリアなどは労働組合が強い
ーオランダ、スイス、スペインなどの空港のほうが比較的安定している

3. 旅行時期を調整する
ー5月1日(メーデー)前後、年末年始、選挙前後にストライキは多い

完全にストライキを避けることはできませんが、航空会社・運航会社の選択によって、影響を受けるリスクを大きく下げることは可能です。特に「JAL便を選ぶ」は現実的で有効な対策です。

ヨーロッパの航空会社は定期的にストライキが起こるが、近年のフィンエアーはやや注意すべき存在とされる。ストライキが起こった際は、振替便は用意され、条件を満たせば補償なども受けられる。ただし、行きの場合は旅行期間が短くなり、帰りの場合は仕事などに影響が出る可能性はある。

サポート付き航空券

フィンエアーに限らないが、ストライキやトラブルが起きそうな航空会社を利用する場合は、サポート付き航空券を購入すると安心感が得られる。例えば、ツアーであれば旅行会社がサポートしてくれるが、航空券のみの場合は基本的には対応してくれない。ただし、HISはサポートが付く。

それが24時間サポートコールで、ケース2の「飛行機の欠航」に当てはまる。これはトラブルを相談できるというもので、HISが何かしてくれる訳ではないが、少しは不安が和らぐだろう。

先ほどの解説にもあった通り、ストライキの場合は"航空会社の指示に従う"のが原則なので、サポートコールを使ってもそのように言われるだけだが、この流れを知らない人には役立つ。また、海外で日本語で相談できるのは心理的にも大きい。あくまでも簡易的なものだが、パニックでどうすればよいか分からなくなった場合の道しるべになってくれる。
旅行中のトラブルに相談可能
▶ 24時間日本語サポートコール

まとめ

フィンエアーを含め、ヨーロッパ系の航空会社を使うと、ストライキに巻き込まれる可能性が多少なりともある。このリスクを下げるなら、JALのヘルシンキ便を使うのが良いが、それでも乗り継ぎ先が多くの場合フィンエアーなので、やはり多少は影響が出てしまう。

ただし、実際にストライキの影響を受けた人で、激怒している人は少なく、影響は受けたが何とかなったというニュアンスの人が多い。その為、過度に心配する必要はないだろう。
ストライキを避けるなら
▶ JALでヘルシンキへ

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