ドイツとイタリアの大手航空会社
ルフトハンザとITAエアウェイズを比較して解説
ドイツのルフトハンザ航空とイタリアのITAエアウェイズ。直行便であれば、それぞれ目的地が異なるので競合にはならないが、ドイツorイタリアを経由して他のヨーロッパの都市へ行く場合、どちらを使うか迷うことになる。初めてこの2社を使う人を中心に、どちらがおすすめか見ていく。


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ルフトハンザとITA 専門家役の解説 まとめ

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ルフトハンザとITAエアウェイズ

ヨーロッパで最大規模を誇るルフトハンザは、ドイツだけでなく、ベルギーやチェコなど直行便のない国への渡航にも使われている。それに比べると、ITAエアウェイズは規模は小さく、多くがイタリア旅行に使われるので、両者を比較する人は少ないが、今後は状況が変わってくる。

2025年にルフトハンザがITAエアウェイズの株を取得して、ネットワークの統合と子会社化が予定されている。そうなると、ルフトハンザの利用を考えていたがITAエアウェイズを提案されたり、その逆も増えることになり、自然と比較する機会は増えてくる。

格付け機関からはルフトハンザが4スター、ITAエアウェイズ(旧アリタリア時代)が3スターで、プロの目からはルフトハンザの方が評価されている。日本人からの評価は、ルフトハンザが3.3、ITAエアウェイズはまだ点数が付いていないが、口コミを見る限りはルフトハンザの方が優れている。
日本人からの評価は3.3
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専門家役はどちらを選ぶ?

海外旅行や航空会社に詳しい専門家役に、ルフトハンザとITAエアウェイズのどちらが良いか選択してもらう。これは膨大なデータや口コミから回答されているので、スペシャリストと同様に参考にできる。

初心者
ヨーロッパへ行くのにルフトハンザとITAエアウェイズのどちらが良いでしょう?
専門家役
ルフトハンザとITAエアウェイズ、どちらがヨーロッパ行きに適しているかは、目的地・乗り継ぎ・快適性・時間・費用などによって変わってきます。それぞれの特徴を比較していきましょう。

ルフトハンザ
◯路線網が広くヨーロッパ全土へアクセスが良い
◯日本(羽田・関空)から直行便が充実
◯フランクフルト空港やミュンヘン空港は乗り継ぎが効率的
◯機材・サービスともに安定感がある
◯遅延やキャンセル対応など、オペレーションに信頼感あり
☓混雑する空港(特にフランクフルト)での乗り継ぎには余裕が必要
☓料金はやや高めなことが多い

ITAエアウェイズ
◯イタリアや南ヨーロッパが目的地なら便利
◯比較的新しい会社で機材もリフレッシュされている
◯料金がルフトハンザよりも安めな場合が多い
◯アリタリア時代に比べサービスの質は改善傾向
☓乗り継ぎ路線がルフトハンザよりも少ない
☓遅延・欠航などのオペレーションにやや不安
☓日本からの本数が少ない

目的地・シーン別おすすめ
ドイツ・北欧・中欧方面 → ルフトハンザ
イタリア・スペイン・南仏方面 → ITAエアウェイズ
安定性・安心感重視 → ルフトハンザ
費用重視・イタリア旅行 → ITAエアウェイズ

初心者
日本から直行便のない国へ行く場合は、ルフトハンザの方が良いでしょうか?
専門家役
はい、日本から直行便のないヨーロッパの国や都市に行く場合は、ルフトハンザの方がおすすめです。

ルフトハンザの場合
・ヨーロッパ全域への豊富なネットワーク
・オーストリア、スイス、ベルギー、東欧へも細かくカバー
・乗り継ぎが1回で済むケースが多くアクセスが便利
・フランクフルト、ミュンヘンどちらの空港も乗り継ぎに便利
・ルフトハンザ便同士であれば乗り継ぎ時間も短めに設定

ITAエアウェイズの場合
・イタリア・地中海方面以外の乗り継ぎは弱い

直行便のない国(クロアチア、ルクセンブルク、ハンガリーなど)に行く場合は、ルフトハンザの方が「利便性・接続の良さ・信頼性」の点で有利です。ITAエアウェイズはイタリア旅行をする人が主な利用者です。

初心者
利用者の満足度はどちらが上ですか?
専門家役
利用者の満足度についても、ルフトハンザの方が高い傾向があります。利用者や格付け機関からの評価を中心に紹介していきましょう。

ルフトハンザ
◯運航の安定性が高く遅延や欠航が比較的少ない
◯スタッフの対応が丁寧でプロフェッショナル
◯機内エンタメ・シートなどの設備も安定感あり
◯乗り継ぎの案内・連携がスムーズでストレスが少ない
△食事は「可もなく不可もなく」で特別感には欠ける
☓フランクフルト空港の混雑(特に入国審査)で時間がかかる
Skytrax評価:★★★★☆(4スター航空会社、欧州系では上位)

ITAエアウェイズ
◯機材が新しく座席が清潔で快適
◯機内食は特にイタリア料理が好評
◯ローマ発着便では機内サービスに温かみを感じるという声
☓遅延・欠航の報告がやや多い(旧アリタリア時代含む)
☓空港スタッフや対応にムラがあるという声あり(特にトラブル時)
☓日本語対応が少なく、英語での案内が分かりづらい場合も
Skytrax評価:★★★☆☆(2023年以降で改善傾向)

比較項目 ルフトハンザITA
信頼性
機材
機内食△~◯◯~◎
接客
遅延対応
満足度
トラブルなく安心して移動したいなら、ルフトハンザを選ぶのが無難です。少しのリスクよりも費用や食事・雰囲気を楽しみたいなら、ITAも選択肢に入れるのが良いでしょう。

初心者
2025年にルフトハンザがITAエアウェイズをグループに収めました。これは利用者側からするとどういった意味がありますか?
専門家役
グループ内での乗り継ぎがスムーズになる他、サービスや運航の安定性がルフトハンザに近づくと予想されます。

1. サービス品質の向上に期待
ーオーストリア航空などを再建しており安定性やサービスの改善に期待
ーITAの遅延やスタッフ対応のムラも段階的に改善が進むと予想
ー今までITAに不安を感じていた人も安心して利用しやすくなる

2. グループ便の連携がスムーズに
ールフトハンザグループとしてヨーロッパ各地への接続が強化
ー日本→フランクフルト(LH)→ローマ(ITA)を1つのグループで
ールフトハンザ便+ITA便の組み合わせで効率的な旅程が組める

3. 予約・サポート体制の統合で利便性向上
ーITAのチケットもルフトハンザグループの予約システムで一括検索・予約
ー運航トラブルの際の対応もルフトハンザ基準で統一される

利用者への主な影響
サービス品質 → 改善に期待できる
運航の安定性 → ルフトハンザ基準で向上
乗り継ぎ・旅程の柔軟性 → グループ便でスムーズ
アライアンス → スターアライアンス入りで日本人には◯
チケット予約・サポート → 統合による利便性向上

初心者
ではイタリアへ行くのに、ドイツ経由が便利になったり、その逆もあるということですか?
専門家役
はい、その通りです。ルフトハンザとITAエアウェイズがグループ化されたことで、ドイツ↔イタリアの相互乗り継ぎの利便性が高まります。

今まで:ルフトハンザでフランクフルトやミュンヘンまで飛び、そこからイタリアの都市へ行くには、ルフトハンザのヨーロッパ域内便に乗る必要がありました。

これから:フランクフルトやミュンヘンで乗り継いで、ITAエアウェイズの便でローマ・ミラノ・ナポリなどへ行けます。グループ内乗り継ぎになることで、手荷物のスルーチェックインや遅延時の対応もスムーズになります。

同様に「日本→イタリア→ドイツ」のルートも便利になります。時間帯でITAの方が都合が良ければ、こちらで従来よりスムーズにドイツへ行くことも可能になります。

初心者
最後に博士ならどちらを選びますか?
専門家役
私がヨーロッパへ行くなら、ルフトハンザを選びます。安心感や利便性、空港インフラなどを総合しての判断です。

1. 信頼性と安心感
ルフトハンザは欧州でもトップクラスの信頼性を誇り、欠航・遅延率がITAより低い、乗り継ぎ対応や振替の手配も迅速でシステマチック、トラブル時の対応窓口(空港やコールセンター)の対応が比較的しっかりしているという点で、ITAよりも優れています。海外旅行において「問題が起きにくい」という安心感は非常に大きな価値です。

2. グループ便やネットワークの使いやすさ
ルフトハンザはスターアライアンス所属で、ANAやシンガポール航空などとの連携が強力です。例えば、日本発ならANA便とのコードシェアで柔軟なスケジュール選択が可能、欧州内ではスイス航空、オーストリア航空、ブリュッセル航空などグループ便が充実など、現時点ではルフトハンザ側を基軸に組んだ方がネットワークの活用がしやすいです。

3. 空港・ラウンジ・システム面の整備
ルフトハンザは本拠地フランクフルトやミュンヘンに自社ラウンジを多数持ち、ラウンジや搭乗案内のシステムが整っています。特に乗り継ぎ動線が考慮されたターミナル設計がされており、移動や出入国がスムーズ(ミュンヘンは非常に効率的)です。モバイルアプリや通知サービスもITAより進んでいて、デジタル面でもストレスが少ないです。

ITAを選ぶなら
もちろん、「イタリアの雰囲気を味わいたい」「ローマ乗継でも問題ない」「少しでも費用を抑えたい」という場合であれば、ITAも十分に検討価値はあります。特にITAは、ローマ発着の機材が新しく、食事がイタリアらしくて楽しいという声が多いです。

私がルフトハンザを選ぶ理由は、最も「旅全体のストレスが少ない」選択だからです。ITAも今後ルフトハンザの支援で改善が進むでしょうが、2025年時点ではまだ安心・安定を重視するならルフトハンザという判断をします。

この2社を比較するとルフトハンザがおすすめという結果になった。ルフトハンザの方が規模が大きく、ネットワークの広さや運航の安定性、トラブル時の対応など、乗り継ぎを前提とするならこちらの方が良いという結論だ。

まとめ

ITAエアウェイズは、将来的にルフトハンザの子会社となる予定なので、満足度も徐々に上がってくるのが予想されるが、まだそれは数年先になる。現時点では、直行便でイタリアへ行くならITAエアウェイズ、その他のヨーロッパの都市へ行くなら、乗り継ぎが充実しているルフトハンザの方が良い選択になるだろう。
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