ブラジルへはどうやって行く？アメリカ経由・欧州経由・中東経由ベストは

現在、日本からブラジルへの直行便は運航されておらず、必ずどこかで乗り継ぎが必要です。代表的なルートと航空会社のメリット／デメリットを紹介していきましょう。

1. アメリカ経由
例：東京 → アメリカ（例：ダラス、ヒューストン）→ サンパウロ
利点：最短ルートで選択肢や便数が多い
欠点：アメリカは乗継だけでもESTAやトランジットビザが必要

2. ヨーロッパ経由
例：東京 → パリ,アムステルダム → サンパウロ
利点：便数が充実している、ヨーロッパ観光も
欠点：所要時間が長めで運賃も高め

3. 中東経由
例：東京 → ドバイ,ドーハ → サンパウロ
利点：サービス・機内設備が充実、乗継空港が快適
欠点：所要時間が最長、地域情勢に左右される

アメリカ経由は最短・最安・便数重視で最も選ばれています。ヨーロッパ経由はヨーロッパ滞在も楽しみたい人に、中東経由は快適さやラグジュアリー感を重視する人に合っています。

はい、日本人がブラジルへ行く際の主流ルートはアメリカ経由です。理由を整理していきましょう。

1. 日本〜南米移民ルートの伝統
ブラジルには日系人社会が大きく、歴史的に日本とブラジルを結ぶルートは米国経由が主流でした。昔からJALやアメリカン航空が、日本→米国→サンパウロ路線を中心に乗継案内を整備していた背景があります。

2. アメリカ経由が短い
単純にアメリカ経由が最も早く着けるという理由もあります。例えばアメリカ経由なら24時間、中東経由なら29時間なので、航空券の検索をしても上位に出てくることが多いです。

3. 他のルートは少数派
ヨーロッパや中東経由もありますが、便数が少ない（1日1便または週数便）、所要時間が長くなりやすい、乗継地が遠く感じられる（心理的にも距離的にも）という理由から利用者数はアメリカに及びません。

確かに、地図上で日本を中心に見ると、ブラジルは東の果てにあり、太平洋を渡ってアメリカ経由で南下するルートしか無いように思えます。ところが、西回り（ヨーロッパ・中東経由）のルートも存在します。

西回りルートも存在する
・ヨーロッパや中東の航空会社はアジア〜南米の需要を取り込んでいる
・中東経由は夜に出発して翌朝中東その日のうちにサンパウロと効率的
・ただし東回り（アメリカ経由）の方が短く所要時間・便数・運賃で有利

はい、中東の航空会社はブラジルへの便も数は多くありませんが存在します。エミレーツ、カタール、ターキッシュの3社が選べます。

中東系のブラジルルート
・エミレーツ：ドバイ → サンパウロ
・エミレーツ：ドバイ → リオデジャネイロ
・カタール航空：ドーハ → サンパウロ
・ターキッシュ：イスタンブール → サンパウロ

これらの中東系航空会社は、巨大ハブ空港のネットワークを充実させる為に、南米への直行便を設定しています。ただし、直行便があっても便数は多くないので、アメリカ経由と比べると選択肢は狭まります。

私がブラジルへ行くなら、アメリカ経由（特にダラス・フォートワース経由／アメリカン航空）を選びます。最短距離に近いのもありますが、旅全体の実用性とリスク管理の観点もあります。

1. 所要時間と接続のバランスが良い
・アメリカルートなら24時間台で到着可能
・ヨーロッパ経由や中東経由は27〜30時間かかり3時間以上の差が出る
・長距離フライトはこの数時間の差が体に大きく影響する

2. 接続の信頼性が高い
・ダラスやヒューストンは南米へのゲートウェイとして実績
・アメリカンやユナイテッドの南米便はビジネス客も多く運航が安定
・仮に遅延やキャンセルが起きても代替便があり対応可能

3. 費用対効果が高い
・アメリカ系航空会社は競争が激しく料金が安め
・そのため中東系や欧州系より数万円安いケースが多い

4. アメリカの空港インフラが強力
・ダラスやヒューストンはトランジット動線が明確
・アジア人旅行者も多く案内や乗継サポートが充実

また、ロサンゼルス、シカゴ、ニューヨークはいずれも日本から直行便が多く、ブラジルへの接続便も存在します。それでも、ダラスやヒューストンを優先する理由は、「運航効率」と「リスク回避」の観点があります。

南部以外を避ける理由
・ロサンゼルスは全米屈指の混雑空港で入国が大変
・ニューヨークも全米屈指の混雑空港で時間がかかる
・ロサンゼルスとシカゴは便数が少ない
・シカゴは冬の時期は雪による遅延や欠航が多発する

このようなことから、最も合理的で安定したルートは、やはりダラスorヒューストン経由です。ダラスならアメリカンとJALが、ヒューストンならユナイテッドとANAが運航しているので、日本~アメリカ間は日系を選ぶことも可能です。