ヨーロッパ最大のグループ「エールフランス‐KLM」の傘下にいるのが、今回紹介するエールフランスとKLMオランダ航空。日本線は全て共同運航とされており、エールフランスを探してもKLMの便が出てきたり、エールフランスは羽田発着だが、KLMは成田など棲み分けがされている。

ただし、フランスへの需要が大きい為、エールフランスを使いたい人の方が多く便数も多い。どちらかというとKLMは陰の存在だが、目的地がフランスでないなら、乗り継ぎのしやすいKLMの方が優位で、スキポール空港は乗り継ぎ客に優しい設計なので、目的地によってはKLMが好まれる。

機材に関してはどちらも787やA350など良い機種が使われているので差はなく、シートに関してもエコノミーならほとんど差はない。一方で、エールフランスの一部にはファーストクラスが設定され、ビジネスクラスも順次新型シートに変わっているので、上級クラスはエールフランスが優位だ。

格付け機関からはエールフランスが4スター、KLMも4スターで、プロの目からは同等の評価がされている。日本人からは、エールフランスが2.7、KLMが3.1なので、こちらはKLMが上回る。下にある、利用者の口コミを参考にしながら航空会社を選んで欲しい。

日本人からの評価は3.1

▶ KLMの口コミを見る

さらに情報を得る

専門家役はどちらを選ぶ？

海外旅行や航空会社に詳しい専門家役に、エールフランスとKLMのどちらが良いか選択してもらう。これは膨大なデータや口コミから回答されているので、スペシャリストと同様に参考にできる。

初心者

ヨーロッパへ行くのにエールフランスとKLMどちらを使った方が良いですか？

専門家役

エールフランスとKLMオランダ航空は、2004年に経営統合してエールフランス-KLMグループを形成しており、多くのサービスやマイレージプログラムを共有しています。そのため、どちらの航空会社を選ぶかは、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。

1. 目的地と乗り継ぎ空港
エールフランスはパリのシャルル・ド・ゴール空港をハブ空港としており、フランス国内や南欧方面へのアクセスが非常に便利です。一方、KLMオランダ航空はアムステルダムのスキポール空港を拠点としており、北欧や中欧への接続がスムーズです。

2. 機内サービスと快適性
エールフランスはプレミアムエコノミーでは広々とした座席やフランスらしい高品質な食事を楽しむことができます。また、最新のエンターテインメントシステムも整備されています。KLMオランダ航空もプレミアムコンフォートを導入しており、座席の広さや快適さに重点を置いています。オランダらしい親しみやすいサービスも魅力です。

初心者

フランスが目的地の場合はどちらがおすすめですか？

専門家役

フランスが目的地なら、直行便の利便性やフランスらしい機内サービスが受けられるエールフランス航空がおすすめです。当然ながら、KLMオランダ航空はアムステルダムでの乗り継ぎが発生するため、移動時間や手間が増えるので利便性で劣ります。

ただし、KLMはエールフランスより安い運賃設定であることが多く、急いでいなかったり、観光での渡航であれば、費用が抑えられるKLMを選ぶのも悪くありません。

初心者

フランス以外が目的地の場合はどちらが良いですか？

専門家役

目的地がフランス以外のヨーロッパ諸国で、どちらも乗り継ぎが必要な場合を見ていきましょう。

エールフランス
シャルル・ド・ゴール空港を経由することになります。この空港はフランス国内だけでなく西ヨーロッパや南ヨーロッパ（スペイン、イタリアなど）への接続便が非常に充実しており、これらの地域が目的地ならスムーズです。また、空港ではフランスらしいショッピングや食事が楽しめるため、待ち時間中にも旅行気分を味わえます。

KLMオランダ航空
スキポール空港を経由することになります。スキポール空港は「乗り継ぎのしやすさ」で世界的に高く評価されており、ターミナルがコンパクトで移動が簡単なのが大きな魅力です。特に北ヨーロッパ（スウェーデン、デンマークなど）や東ヨーロッパ（チェコ、ハンガリーなど）への接続便が豊富で、これらの地域が目的地なら総移動時間が短くなります。もし乗り継ぎ時間が長い場合でも、空港からアムステルダム市内までは電車で15分と近く、市内観光を楽しむことも可能です。

結論として、目的地が北ヨーロッパや東ヨーロッパであればKLMオランダ航空がおすすめです。一方、西ヨーロッパや地中海沿岸の国々へ行くならエールフランス航空をおすすめします。

初心者

機材の良し悪しはどうですか？

専門家役

両社ともに最新の機材を導入しており、機材の良し悪しに関しては、大きな差は見られません。したがって、目的地や乗り継ぎの利便性、サービス内容などが比較対象になります。

初心者

シャルル・ド・ゴール空港とスキポール空港ではどちらが優れていますか？

専門家役

全体的に見ると、スキポール空港の方が乗り継ぎのしやすさ、効率性、施設の充実度で優れています。特に初めての旅行者や効率を重視する方にはこちらがおすすめです。

スキポール空港
ターミナルが1つの建物にまとまっており、乗り継ぎの移動が簡単で、サインや案内が分かりやすく、初めて利用する旅行者にも親切です。また乗り継ぎの推奨時間が約40分と短く効率的な空港です。

シャルル・ド・ゴール空港
ターミナルが広範囲に広がっており、乗り継ぎに時間がかかることが多いです。ターミナル間の移動にはバスやシャトルトレインが必要で、特に初めて訪れる人には分かりにくいでしょう。

初心者

最後に博士ならどちらを選びますか？

専門家役

私なら、KLMオランダ航空のスキポール空港経由を選びます。全体的な効率性と快適さを考えた結果です。

スキポール空港のターミナルは分かりやすく、移動がスムーズなので、初めてでも安心して利用できます。乗り継ぎ時間が短くても、ターミナル内で迷う心配がない点は大きな魅力です。特に北ヨーロッパや東ヨーロッパなどへの接続性が抜群で、効率よく移動できる点が魅力です。また、アムステルダムという立地はヨーロッパ全体へのアクセスに優れています。

ただし、目的地がフランスの場合はエールフランス航空を利用します。パリを訪れる際には、直行便の利便性やフランスらしい雰囲気が楽しめる点が大きなポイントです。

特に空港の点でKLMが推されている。初めてや乗り継ぎがあればスキポールの方が分かりやすく、海外に不安を感じるならこちらの選択が良いだろう。ただし、目的地がフランスであれば直行便のエールフランスが勝るということだ。

まとめ

目的地がフランスならエールフランス、それ以外ならKLMがおすすめだ。空港の使いやすさ、そして利用者満足ではKLMが上回っているので、スペインや東欧など乗り継ぎが発生する場合は、KLMを利用した方が利便性や費用面でも良い選択になる。

一方で、日本からの便数ではエールフランスの方が多いことからも分かる通り、パリ発着は大きなメリットで、旅行先がフランスなら素直に直行便で行けるエールフランスを使うのが良いだろう。

欧州最大の航空会社グループ！

▶ エールフランス-KLMでヨーロッパ

パリへ行くなら日系とエールフランスどちらがいい？JAL｜ANA｜エールフランス

2025.7.6

パリへの航空会社は日系かエールフランスのどちらがおすすめ？直行便は日系のJALとANA、フランスのエールフランス航空に分けることができるが、どちらが人気かを見ていく。路線、格付け機関からの評価、実際の日本人利用者からの口コミ・満足度などを比較。また、価格の安さや便数の多さなど、エールフランスを選ぶメ...

イギリスとフランスどちらがいい？ヨーロッパ旅行のおすすめ｜ロンドン・パリ

2025.9.2

イギリスとフランスを比較。ヨーロッパ旅行をするのにどちらの国がおすすめか？初めて旅行をする人に向けて専門家役を交えて解説。ビッグベンやバッキンガム宮殿があるロンドン、エッフェル塔やルーブル美術館があるパリ。治安や英語の通じ方など様々な観点からおすすめを教えてもらう。イギリス・ロンドン、フランス・パリ...

ヨーロッパ系航空会社のストライキ事情｜多い、少ない航空会社を知りスト回避

2025.8.18

ヨーロッパ系航空会社のストライキについて紹介。ここ最近の2025年、2024年、2023年のストライキ発生のデータを元に、危ない航空会社と安全な航空会社を紹介。ルフトハンザやフィンエアー、エールフランス、ブリティッシュエアウェイズ、KLMオランダ航空、ITAエアウェイズなど、日本人が利用する航空会社...